太妹への愛により作られてしまった、半ば勢いに乗りすぎた期間限定日和サイト。
もっぱら太子と妹子しかいません。
たまに自重しない時にはご注意を。
Posted by 緋夏(ひなつ) - 2008.08.23,Sat
(何も言わずにはいられなくなった妹子と言いたいけれど何も言うことができない太子、しりあす)
それはとても温く、
「おかしいですか」
私は妹子を見上げていた。正確には、私は地に伏して仰向けになった状態で、それに妹子が馬乗りになっているのだが。
妹子は私の頭の両側に手を置いて、ただ私を見据えていた。
茶色の色をしたいつもの曇りの無い瞳が今は陰っている。…溢れんばかりのはちきれそうな涙で。
「おかしいですか。僕が、太子をすきになることはおかしいですか、
ええ、さぞかしおかしいんでしょうね。あなたから見ては。僕のような下級豪族がこんなことを、」
妹子の口元は笑みを浮かべていたけれど、眉はどうしようもないほどに垂れ下がっていた。ぽた。ぽた。とうとう抑え切れなくなった涙が私の頬に落ちた。生温い雨のようだった。
「それでも、…それでも、どうしたら、どうしたらいいっていうんですか」
自分の涙を見せたくないのか、妹子は左手を私の肩に置き、右手を自分の顔へと持っていき拭い始めた。
だけれど拭いきれない涙は、私の頬に落ちていく。ぽた。ぽたぽた。
「こん なに、あなたが、 すきなの に」
温い雨は何時までも頬に落ちていく。何も言えない酷い自分を蔑むように。
(だけれどひどく、やさしい)
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※絵や文の無断転載は禁止です。
※オンラインブックマークもやめてください。
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