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太妹への愛により作られてしまった、半ば勢いに乗りすぎた期間限定日和サイト。 もっぱら太子と妹子しかいません。 たまに自重しない時にはご注意を。
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Posted by 緋夏(ひなつ) - 2008.11.28,Fri

水面様へのささげものです\(^o^)/ひいいおそくなってすみません!
久しぶりにかいたらやっとかけましたwwwww
リク内容は「ツンだけど、やっぱり太子に甘い妹子」でした!…合ってますよね^q^?
太子視点でおおくりいたします。



 

 

実に、可愛くてしょうがない。

心地より香りに睡魔が去っていったのか、いつの間にか眠っていた私は目を覚ました。
ひとつ大きな欠伸をして起き上がると頭に突然の衝撃。何があったのかわからないまま思わず笑ってしまうが、その衝撃の原因が直ぐ目の前に居たためその衝撃が痛みであることも直ぐにわかった。
「いったいぞ妹子!寝起きに暴力とはどういうことだ!」
「アンタが眠りこけるからいけないんでしょうが!誰ですか、人の部屋にずかずかあがりこんでカレー作れと命令してやがった野郎は!」
ああやっぱり怒った顔も可愛いなあなんて罵倒を受けながらもそう思ってしまう。そしたら「何考えてるんですか」と言われてにへらと笑い返した。
「妹子のこと」
「怒られて笑うんじゃねえ!」
「福神漬けっっ!!!」
頬にグーで殴られた。グーってお前。グーって。ふんと踵を返し台所へと向かっていく妹子の姿を、ただ見つめる。
別に怒られて笑ったわけじゃないのになあ。お前が可愛いからって笑ってるだけなのに。
…こんなことをいったら殴られてしまうわけだが、毎日が盛大の惚気のようなものなので仕方がないとする。
一先ず机の前に腰を降ろす。きっとかえってくる頃にはカレーを持ってくることだろう。
だって台所だもん。だって作れって命令したもん。だって、私の妹子だから。
ああやばいまた惚気てしまった。こういう風に言ってしまえば「いつ僕があんたのもんになったんですか」と睨まれそうなところだが。
あ、いや睨まれた。口が滑っていったことある。そしてなんだか可哀相な目で見られた。か、可哀相ってなんだ!私はぜんぜん可哀相じゃないぞ!
大体お前、私の恋人なんだし!そう言い返したらあいつ「僕ホモじゃないんで」とか言うもんだから。どうしてそんなとこだけプライド高いんだ。

素直になれないのかね、君は。それとも素直にならないのかね。

…ならないのほうが正しい気がするなあ。机に肘をついて自分の頬を手で置き安定させる。
またひとつ零れた欠伸を傍目に、考えた。妹子が身分を気にしてるのなんて承知している。そして、私もわかっている。
あの隋行きのとき、毎日だって一緒にいた私たちだが、今は良くて毎日、悪くて二週間ぐらいのラグがある会い方だ。
そこまで会えないとさすがに私も妹子欠乏症になるし思い切り辛いとこなのだが。朝礼で顔を見るだけじゃ、こちとら物足りんのよ。
もっと声を聞いて、触れて、傍にいて。毎日それぐらいじゃないと自分がもたないような。
だけれどそんな訳にもいかないのだ。そして私が「身分など関係ない。かまうもんか」と言った所で解決する問題なんかではない。
妹子はそれを拒否するだろう。彼はこの国が好きだから。そして、私も言わないだろう。私も、この国が好きだから。
そうして、それはお互いの為に。
(でもきっと妹子は、本当の本当の本心は、一緒に逃げたいなんて思っているんだろうな)
たいした自惚れなのかもしれないが、これは私だって同じなのだ。逃げ出してしまいたい。二人で。どこまでも。
妹子と一緒ならどこまでも行ける気がするのだ。あの隋行きのように。お互い頭脳はいくらでもある。逃げ切ろうと思えば、いくらでも。
まだ見たことのない世界へ逃げることなんて、朝飯前。
(…でも、それが“できない”。いや…“しない”んだ。だから、素直にならない。うっかり本心を言ってしまわない)
狡猾で、それでいて頭がいいね。妹子。
だってそんなことをもし言ってしまったら、私が断るわけなんて、ないのだから。
(でも君は、違う意味でも、素直で、)
「太子」

その声に反応して振り向くと、思ったとおりカレーを二皿持つ妹子の姿があった。
ひとつ息をついた妹子はそのまますたすたと歩き、私の反対側のほうに座る。机にカレー皿が置かれた。
「どうぞ、食べてください。口に合うかはわかりませんよ」
「何言ってるんだよー。妹子のカレーは前にも食べたことあるだろ。すこぶるうまかったんだぞー」
「…そうですか」
無表情と思いながらも少しばかり照れたような仕草。ふ、と笑うといつものようにいただきまーすと声を上げて私は食べ始めた。
これが本当に実に美味しい。実はもうクセになってたりしなかったりだ。そのまま食べ続ける。そして、ちらりと妹子を見る。

口元を緩ませた穏やかな、笑顔。

だけれどそれに気づかないように(心中ではいくらも悶えてるが、)妹子に笑って告げた。
「なあこれ芋はいってるよな?芋?妹子に芋かけて芋カレー?むしろ愛?ああもう妹子大好き!」
「芋はいつも入れてるでしょうがっ!普通に食べろーーーー!!」

わかってるよ。本当は私が命令なんていわなくても、お前がカレー作ってくれること。
でも敢えてお前の名誉を守るために、命令だなんていってあげてるんだから、感謝しろよ?

…なんだかんだいって、お前は私に甘いんだから。このあまちゃんめ。

 


 


ひえええええ!なんかあまちゃん要素がぜんぜんなくてごめんなさ…!
途中太子むだにかっこよくなったりなんてしてません!結局あほ太子です^q^wwww
リクにぜんぜんそぐわなくて申し訳ございません…!
そして相互リンクありがとうございました!これからもよろしくおねがいいたします!




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