あわわ、すみませんなんか…リクにそぐわないかもです…^q^
それでもよかったらもらってやってくださいorz
「妹子様、太子が呼んでらしましたよ」
「え?そうですか…ありがとうございます」
丁度仕事を終わらせた時のことだった。部屋の扉が開きそう声を掛けられた。
たまには自分で呼びに来ることを考えないのかあの馬鹿はと毒を吐きそうにも為るが、毎日呼ばれることには特に苦痛を感じない。
寧ろ呼ばれないと何があったのか心配する位になって来ているようだ。…毒を吐くまえに毒されている。
惚れた弱みなんて言葉は使いたくない。あの馬鹿が僕に使えばいい。自分で使うのはなんというか、負けているようで嫌だ。
わざわざ呼んで下さってすみませんと一声かけて礼をすると、その人がいえいえと楽しそうに笑ってこう言った。
「仲がお宜しいのは確かだったんですね。お幸せに」
其の一言に僕の足が止まる。思わずその人を凝視しそうになると、その人は微笑を崩さないまま職場へと戻っていった。
「…お、お幸せに?」
思わず僕は口をあんぐりと開けて、三十秒はそうしていた。
お幸せになりましょう!
「いいじゃん祝福されてるのは。何が悪いんだよ?」
先程の話を思わず太子に話したら、太子はきょとんとしてそう言い放った。
嗚呼、そうだろうな。この人ならこういうこと言うんだろうなとは思ってた。思わずため息がでる。
「悪くないとかそういうのじゃなくて!仲が宜しいのはっていうのは、最近太子が呼んでるから分かるんですけど…。
お幸せにって、完全に僕達の関係がばれてるような言い方じゃないですか」
恋人同士の関係である僕達は、身分差も抱えていて、こんなことを誰にも公表したことはない。
…前言撤回。僕は、誰にも公表したことはない。太子の馬鹿なら、竹中さんとか調子丸くんに言ってもおかしくはない。
だけれど、その噂が此処まで?あの二人がそんなにぺらぺら喋るのだろうか。
「あのさ妹子、噂とか多分そういうことじゃないと思うぞ。」
「そうですか?」
「うん。だってほら」
すくっと立ち上がった太子は何故か歩き出すと、僕の後ろにすとんと座ってそのまま僕を引き寄せた。
太子よりも少しばかり身長が低い僕は、その身体の中にすっぽりと納まってしまった。
…ってそんな事務的説明してる場合じゃなくて!
「ななな、なにするんですか!馬鹿!アワビ!」
「おまっ…ほんとアワビ好きだな…ってそうじゃなくて。多分さ、こういうことしてるからだと思うぞ?」
「こ、こういうこと?」
生憎僕は、まだこういう恋人同士みたいな甘いことをされたりは得意じゃない。(するのなんてもっての他だ)
こういうときの僕が酷く弱いのもそのせいであって、別に抱きしめられて嬉しいとかそういうことでは全くない。…筈だ。
そんなことを考えているうちに、どもる僕にくすりと笑ったような声が聞こえた。
(、な、なにわらって、)
思わず反論しようとしたその声は、
「っぁ!?」
右耳を噛まれたことで奇声に変わった。いや、ちょっとまて、何をしてるんだこいつは!
「な、た、たいしっ、なっ…むぐ!?」
骨ばった大きな手が口周りを覆う。冷たい。そういえば手が冷たい人は心が温かいんだっけ。そんなこともどうでもいいだろう僕。
しーっと耳元で太子が告げる。その声にもびくりと身体が震える。なんだよ。なんでこの人のペースなんだ僕は!
「っふ…」
やばい。あつい。あついって。やばいって!
耳に直に伝わる熱は太子の舌で、やさしく噛まれながらも舌で弄られる。色めいた水音がやけに鼓膜に反響している気がする。
舐められる度、噛まれるたび。僕の体温が急上昇していくのが分かる。じわじわと、それでいて速く追い込まれていくようだ。
ていうか何で大体このひとはいきなりこんなことを。訳が分からない。このやろう!馬鹿!阿呆!
だけれど反抗する術も今は僕は何も持っていない。それにこの行為を続けられるたび頭が真っ白になっていくようで、朦朧とする。
「ふぁ、ふ、ふぁいひ…ッ」
その時。
シュルリ、と音が聞こえた。
「~~~っ、ふぁ、」
―――――こんな所で盛るなエロ太子がああああああああっ!!!!
声に出せない想いを心の雄叫びで表現した。
そういえば自由になっていたことに気づかなかった右肘で後ろの太子に勢い良く振りかぶって突いた。
太子がおもわぬ奇声をあげ、力が抜けたところを僕は急いで脱出した。なんだ、やればできるじゃないか、僕。
「…い、いたい。肘は痛い…軽く鳩尾近いし…くっ、ひ、卑怯だぞ芋ー…」
「自分の身を守ることの何が卑怯なんですか!朝服脱がせようとしやがって!」
シュルリ、の原因であった緩められた朝服の帯を僕は締めなおした。全く油断も隙もない。
ちぇー、もう少しだったのに、といつの間にか体勢を直していた太子が胡座をかいてそこにいた。
もう体力を取り戻しているとは、もしかして底なしだというのか。それはそれで恐ろしい。
「何がもう少しですか!何が好きで昼間っから襲われなきゃなんないんだもうぅ…!」
ああまだ顔が熱い。全部全部太子のせいだ。仕事に差し支えないまま戻れるだろうか。
「ああ、それだよそれ。」
顔に手を当てている僕を太子が面白そうな笑みで指差した。何だというのか。
「妹子は私の部屋から帰るとき、治ってると思ってるようだけどいっつも顔を赤くして帰ってる。
すっごい可愛かったから今まで言わないであげたんだけど」
これを他の奴らに見られるとなるとなあ、とため息を太子はつく。…な、なんだって?
ちょっとまて。状況を整理しろ。つまり、呼ばれてる間にまあ、いろいろ太子からその…“されて”。
それで大分してから、僕は大丈夫だと思ってここを抜け出したわけで…えっと?
「た、太子」
「うん、なあに?」
「僕、毎回帰るとき顔赤くないですかって言ってますよね」
「言ってるね」
「太子、うんって答えてますよね」
「うん」
「…そ、それなのに僕の顔は赤かったって言うんですか」
「うん!」
太子の満面の笑みに、とりあえず右ストレートをかました。
「うぇーん、痛い…。だって妹子可愛いんだもん。どもりながら赤くないですかっていってる妹子可愛いんだもん」
「うるせえ!可愛い可愛い言うな!」
右頬をさする太子に反論をし、僕は次からは氷をもってこようかなと真面目に考えた。
あの顔を毎回見られてたっていうのか?あんな腑抜けた…一生の不覚だ。どんな風に思われていたんだ一体。
「いーもこ」
「なんでっうぁ!?」
引き込まれて、また太子の胸に収まってしまう。たださっきと違うのは、顔を上げれば太子がいるのだということ。
其れに気づき僕はまた顔を赤く染めてしまう。どうしたら治るんだこの林檎病的な物は。
「ねえ妹子」
「な、なんですか…」
「妹子のせいだってあるんだからね」
「は?」
思わず顔を上げると、太子は意地悪そうに笑って教えてあげないと告げた。その言葉に反論しようとした僕の唇は、容易に塞がれてしまった。
――――その後、同僚に僕が太子の部屋から出ると顔が赤い事実が本当だということを聞き、
上司に太子の部屋に行く僕は嬉しそうな顔をしているということを聞き、
部下にこれからもお幸せにというまた前に聞いたような台詞を言われ、
「…いいのか、朝廷…。」
僕と太子の仲は、いつの間にか朝廷公認になってしまっている、…ようだ。
…朝廷公認になっているバカップル太子と妹子、そしてツンデレ。
……ごごごごめんなさささ(ry
どう考えても太子がへんたいしなだけですうううううう!!!orz
いちゃいちゃさせればバカップルなんてそんな変なこ・・・と・・・
かけますよとかぬかしといてこんなんですみませせせせ!!
こ、こんなんでやったらもらってください…あきゅーさん大好き!←
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