忍者ブログ
太妹への愛により作られてしまった、半ば勢いに乗りすぎた期間限定日和サイト。 もっぱら太子と妹子しかいません。 たまに自重しない時にはご注意を。
[81] [80] [79] [78] [77] [76] [75] [74] [73] [72] [71
Posted by - 2024.04.20,Sat
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 緋夏(ひなつ) - 2008.10.22,Wed
(どうにも踏み込めないふたり。意味不明なシリアス。)


溺るる


「この世は儚い!」

両手を大きく広げた青い姿の彼はまるでこの大きな闇、夜さえも星さえも包み込んでしまうようにそう叫んだ。
僕は着なれた朝廷の服のままただ彼を見た。大きな背中。消えそうで、それでいて存在感のある姿。

「醜いし、生き死にも加わるし、周りは汚いものだらけだ」

こんなことを普段彼は言わない。口にしたことも、これがはじめてなのかもしれない。
でもこれが本当の彼の姿だとしたら僕はどうするのだろう。どう、彼を抱きとめてあげればいいのだろう。

「でもね」

くるりと彼が振り返った。まだ両手は広げたまま。眉を下げて、口元を笑みにするというなんとも不釣合いな。
だからこそこんなにも胸が痛むのだろうか。嗚呼、

「いもこは、きれいだよ。何よりも。あんまり見えないこの夜の星よりもね」

それはあんたが目が悪いからでしょう。僕にとって、この夜空に浮かぶ星はとても輝かしく見えますが。
でもそんなことも言えなくて、僕はただきっと太子と同じような顔をしているだろう顔で、何も言えず見つめ返すだけ。
そうすることを分かっていたのか、くしゃりと笑った太子は僕に向かって思い切り、叫んだ。「ねえ、いもこ!」

「 二人だけで世界に溺れてみようか  」




(溺れて一体なんになるっていうんだ、ねえ、たいし。でも、あなたとなら、たいし)

PR
Comments
無題
溺れちゃってください!!(何言ってんだ
こんな太子もいいですねwww
私も早く小説書き上げないと・・・;;
Posted by 舞雪 - URL 2008.10.22,Wed 21:45:32 / Edit
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
カウンター
このサイトは…
このサイトはギャ/グマ/ンガ日/和の遣隋使(太子×妹子)中心の女性向けサイトです。
個人の趣味サイトでありまして、著作権の侵害などの目的は無く、
原作、企業、作家様とは一切関係ございません。
そしてこのサイトには同性愛、変態要素盛りだくさんなので観覧の際はお気をつけください。

※絵や文の無断転載は禁止です。
※オンラインブックマークもやめてください。
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
最新記事
リンク
お世話になっているサーチ様や、出会いをくれたサイト様です!是非皆さんもどうぞ!

プロフィール
HN:
緋夏(ひなつ)
性別:
女性
職業:
受験生\(^o^)/
趣味:
創作活動
てがきぶろぐ
最新コメント
[01/13 逆援助交際]
[08/20 アリス]
[12/01 舞雪]
[11/09 如月水面]
[11/01 舞雪]
最新トラックバック
ブログ内検索
アクセス解析
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]