愛ある変換

（全て会話文。君の暴言は愛の証。）

 

 

（言うたび変換するアンタを想像したら）

「いつも妹子は好きと言わないので、妹子の言葉を好きと変換してみることにしました
「何ですかそれ、阿呆ですかアンタは」
「そうそれ」
「は？」
「アホとか馬鹿とか、私に対する暴言は全て好きだと見なす！」
「何なんだよその自分勝手な考えた方は！この自己中心野郎！」
「うんわかった、妹子はそんな私が好きなんだねー」
「今度は何処を変換したんだよ！？」
「この自己中心野郎」
「そんな所をですか！？ていうかもう変なこと考えてないで仕事しろよ馬鹿摂政！」
「うん」
「…へんたいし」
「うん」
「へんてこ！ガリガリ！白魔人！」
「うんうん」
「…こ、この馬鹿」
「うん」
「……す、すきですよ」
「うん、私も妹子大好き」
「…なんで其処は普通に受け取るんですか…」
「好きはそのまま好きに決まってるじゃない」
「…なんか言って損した」
「林檎みたいな顔してる妹子を見れて私は得してるけどね」
「……」

（・・・あんたには一生敵わないだろうと思った）